陽気に誘われて、美術館に足を運んでみませんか?
個性的で印象に残る滋賀・京都の美術館を巡るアート&カルチャーコースです。
今回は、MIHO MUSEUMと佐川美術館を含め、7つのミュージアムをご紹介。
「桃源郷」、そんな言葉にぴったりの美術館が滋賀県の山中にあります。
甲賀市の「MIHO MUSEUM(ミホミュージアム)」は桃源郷をイメージして建造された美術館。実際に当地を訪れると、そのイメージに納得していただけるはず。
また、琵琶湖を望む豊かな自然に囲まれた「佐川美術館」は、四季折々の風景や、天候・時間によって違った表情を見せてくれます。
カップル・ご家族・お一人で楽しめる、バラエティー豊かな美術館。
和牛の老舗店や、絶景「びわ湖バレイ」も見逃せません!
MIHO MUSEUMは、ルーヴル美術館のガラスピラミッドを設計した建築家として知られるイオ・ミン・ペイ氏により建てられた私立の美術館です。
ミシュランの三つ星観光地の一つにも選ばれ、海外からのお客様も多く、建築容積を80%を地中に埋没させるなど、自然を可能な限り残した設計になっています。
MIHO MUSEUMはおおきく3つの棟があります。一つが、受付などがあるレセプション棟、そして美術館棟の北館と南館があります。
移動方法は、レセプション棟近くにある駐車場でバスを降りたり、車を止めた後、電動バスに乗り美術館棟に向かいます。
設計のテーマは桃源郷。道に迷った漁夫が仙境の楽園―桃源郷を見つけ出すという、陶淵明の「桃花源記」に描かれた物語を、信楽の地に実現しました。
桜色に金属のトンネルが染まる絶景が美しく、毎年、素晴らしいしだれ桜を咲かせてくれる、知る人ぞ知る名所になっています。
レセプション棟と美術館棟の間は電動バスで移動し、桜並木道、トンネル、吊り橋、を通過します。
幻想的なトンネルを通過しながら、ここでしか味わうことができない特別な世界を味わうことができます。
トンネルを出ると橋があり、その向うに深い渓谷の上に渡された大きな吊り橋が現れます。
橋の上からは、周りの山並みが見渡すことができ、春や秋の時期は、美しい景色が楽しめます。橋を渡り切ると、ようやく美術館に到着です。
正面は階段ですが左横に道があり、南館から館内に入ることが出来ます。
幾何学的な造形が特徴の建築ですが、だからといって、決して周囲から浮いているように感じられないのは、MIHO MUSEUMがそもそも自然の野山にかこまれた桃源郷をイメージして作られているからと言えます。
2000点を超える収蔵品は、私立の美術館としては日本最大級。
MIHO MUSEUMは、紀元前エジプトやインダス、メソポタミア、中国などの美術品をたくさん保有しています。
知る人ぞ知る、日本美術、エジプト、ローマ、ペルシャ、中国美術、またガンダーラなどの仏教美術。大美術館に勝るとも劣らない素晴らしい展示があります。
歴史の資料集で見たことあるような貴重品も多々あり、同年代の異なる文明のものを比較しながら楽しめるので、文明ごとのデザインの趣向の違いを興味深く観察できます。
館内は正面玄関ホールをあいだに挟み、北館と南館とに分かれており、北館ではおもに特別展が、南館は常設展を見ることができます。
館内はつながっているため、北館から南館へ、あるいは南館から北館へおもむくのにわざわざ外へ出るような必要はありません。もちろん、行き来も自由です。
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MIHO MUSEUMに立ち寄ったら外せないグルメ、ここでしか味わえない「近江牛」をぜひご堪能ください。
明治の初期、全国に近江牛を広めたすき焼きの老舗「松喜屋」の直営レストラン。
1階は精肉販売店。2階ステーキカウンターでは、目の前で焼き上げ、松喜屋自慢の泡塩と。3階は、お座敷・個室ですき焼き・しゃぶしゃぶ・あみ焼きをご堪能頂けます。
ステーキカウンターでは、ちょっと贅沢に部位を選べるステーキランチが楽しめます。
おすすめの部位はヒレ肉。金箔で「松喜屋」と書かれている贅沢な一品です。
お時間に余裕のある方にオススメのスポットをご紹介!
「瀬田の唐橋」は日本三名橋の一つで近江八景「瀬田の夕照」で名高い名橋です。
古くは、瀬田橋・瀬田の長橋とも呼ばれ、日本書紀にも登場する古代から続く橋です。
現在の状態は、織田信長により現在の状況(大橋・小橋)に整備されました。
織田信長の瀬田橋の架け替えは、比叡山焼き討ちの4年後、天正三年(1575)に諸国の道路修理を命じ関税を免除するとともに、瀬田城主、山岡景隆と木村次郎左ヱ右衛門を奉行に任命し、近江の朽木などから木材を調達し、長さ百八十間(約350m)、幅四間(約7m)の一本橋をわずか3ヶ月という突貫工事で架け替えさせたといわれています。
「唐橋を制するものは天下を制す」とまでいわれるほど、京都へ通じる軍事・交通の要衝であることから幾度となく戦乱の舞台となりました。
現在の橋は昭和54年に架け替えられたものですが、緩やかな反りや旧橋の擬宝珠など往時の姿をとどめています。
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一日の終わりは、おごと温泉旅館の温泉でゆっくり心と体を癒しましょう。
高いアルカリ性の泉質のおごと温泉は、入浴後の肌をなめらかにし、冷え性や疲労回復に効果があります。
琵琶湖を眺めながらの雰囲気も素晴らしく、大浴場露天風呂や客室露天風呂などにご入浴していただけます。
各旅館とも、お料理・お酒、ラウンジやカラオケルーム、マッサージやエステなど、趣向を凝らしたサービスをご用意しています。
旅の疲れを癒し、ゆったりした時間をお楽しみください。
二日目は、びわ湖バレイへ出発!
グリーンシーズンのびわ湖バレイでは、日本一のロープウェイに乗り、日本一の速さで、標高1,100mの山頂まであっという間。
【びわ湖バレイロープウェイの特徴】
1.日本一の速さ 秒速12m、日本一の速さを誇るロープウェイ。山頂までたったの4分。観光シーズンは優雅に絶景を楽しめます 。
2.121人乗りの大型 車内は広々しており、乗車中はガイドによる景色などの案内をお聞きいただけます。
3.パノラマの絶景! 360°ガラス張りのキャビンからは、琵琶湖をはじめ京都市内、大阪のビル群まで雄大な眺望がパノラマで楽しめます。
「びわ湖バレイ」最大の魅力は、自然との触れ合いです。
春は桜、ゴールデンウィークは30万球のスイセン畑、6月はしゃくなげやクリンソウ湿原など、季節によって様々な花を楽しむことができます。
特に春は、美しい桜並木を背景に琵琶湖を望むことができる人気の季節です。秋は、山々が紅葉に染まります。
大きな琵琶湖と青い空、山の彩りのコントラストは絶景です。
そこは草木が生い茂る別世界!!
日本一のびわ湖を北から南まで一望できる大パノラマが広がり、まるで欧米リゾートのような壮大な景色をどのエリアからも眺めることができます。
ウッドデッキ調の3段構造のテラスと、その先に広がる琵琶湖の風景。テラスの周囲は水盤が巡らされ、反射した空と琵琶湖の湖面が一体化した錯覚を楽しめます。
カフェテラス内からも、びわ湖の絶景を一望できます。
家具は上質感にこだわった家具が並び、中央には薪の暖炉、石張りの柱や腰壁の板張りがレイアウトされた落ち着いた空間。カフェでは、地元・滋賀県の食材を活かしたスイーツやフードをいただきましょう。
テラスカフェでテイクアウトしたメニューを、第一テラスで味わうのがおすすめ。素敵な景色と一緒に楽しめば美味しさも倍増。空と一体になったような空間で食べるジェラートは絶品です。
窓の外に見えるテラスを囲む真っ青な水盤には空が反射し、まるで琵琶湖と空をつなぐ水平線のよう。自分も景色の一部になったような、不思議な気持ちにさせてくれます。
佐川急便が創立40周年を記念して建てられた美術館。
広々とした、水面にでも浮いたかのような美術館。琵琶湖を思わせる広い水面の出迎えは、建物のエントランスをくぐる前から、訪れる人を胸おどる気持ちにさせてくれます。
一番の大きな特徴は、画家の平山郁夫、彫刻家の佐藤忠良、茶室を設計した陶芸家の樂吉左衞門という三人の常設展示を、じっくりと見ることができるという点。
絵画、彫刻、陶芸と、ジャンルの違った作家を、きちんと作品全体を網羅した展示を見ることができます。
陶芸家の十五代目樂吉左衛門が設計した茶室空間が楽しめる(要予約)も見逃せません。
広大な空間により良く配置された展示物、光と影をテーマとした増設された茶室と展示場、地下の要素を取り入れた挑戦的なデザインが、普段感じることのない静寂を生み出します。
館内はじっくりと落ちついて見学できるように所々椅子が置いてあります。空いているときは広い部屋に座り、絵画を独り占めして鑑賞できます。 喫茶ルームでは軽食やお茶が楽しめます。
作品は基より敷地、建物、中の雰囲気 展示の仕方等 どれを取っても贅沢な空間が広がります。
自然美との調和にも配慮された建築美。敷地の大部分を占める水庭に浮かぶようにたたずむ3棟の建物は、四季のうつろいのなかで、さまざまな表情を見せます。
琵琶湖の湖畔にあり、琵琶湖をイメージした水を敷地内に頻繁に取り入れています。
地下の部屋の壁には、水の水面の光が反射する美しい空間を楽しめます。
「平和の祈り」と名づけられた<平山郁夫館>、「ブロンズの詩」と名づけられた<佐藤忠良館>、 「守破離(しゅはり)※」をコンセプトにした<樂吉左衞門館>、<特別展示室>と、様々な作品を堪能できます。
<!–■佐川美術館 公式サイト
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2016年7月にリニューアルオープンし、五感をフルに使って琵琶湖を感じる施設に生まれ変わった琵琶湖博物館。
開館20周年を迎えるにあたり展示室の約半分である水族展示室とC展示室が大きく改装され、日本唯一・関西初の展示や琵琶湖の生き物を体験するコーナーが新設されました。
今回のリニューアルで、トンネル水槽内で「魚が聞いている音」が聞けるように。
リニューアルでは、新たに再現されたヤナで実際の魚がジャンプする様子が見られたり、琵琶湖名物・鮒寿司のニオイを体験できるコーナーも登場。
ミュージアムレストラン「にほのうみ」では琵琶湖産のブラックバスを使ったバス天丼や近江牛サラダ丼など、地元滋賀県産の食材を取り入れた料理を楽しむことができます。
創造性と革新性に富んだ京都国立近代美術館です。
世界的に有名なアーティストの作品から、受賞歴のある、地元アーティストの作品まで、幅広いコレクションが展示されています。
館内では、美術館所蔵の作品を鑑賞できるコレクション・ギャラリーのほか、期間限定のさまざまな展覧会をお楽しみいただけます。
落ち着いた雰囲気の広々とした展示場では、日本をはじめ、世界各国から集められた20 世紀の作品に魅了されることでしょう。
収蔵品は、近現代の美術工芸品を中心に、日本画(約1,000点)、洋画(約570点)、河井寛治郎の陶芸作品(約430点)のほか写真コレクション(約1900点)、版画コレクション(約3,000点)など、合計は約12,000点におよびます。
コレクション・ギャラリーにおいて年間約5回の展示替えにより随時公開しており、特色ある特別展を年4~6回開催しています。
入り口近くのカフェでは朝食やランチを楽しめます。お土産探しにぴったりなミュージアムショップものぞいてみては。美術館のそばにある運河沿いの桜並木は散策に最適です。
京都市美術館は、昭和8年11月、東京都美術館に次ぐ日本で二番目の大規模公立美術館として設立された歴史と由緒ある美術館です。
鉄筋コンクリート2階建ての京都市美術館の建物の建築設計は、「日本趣味を基調とすること」をコンセプトとした公募の結果、一等に入賞した前田健二郎の設計図案を基に建築されています。
収蔵品は明治以降の京都を中心とした日本の近・現代美術を中心に約3200点あります。
京都市美術館の設立時の主なテーマは、明治以降の京都を中心とした美術・工芸品を広く一般公開する常設展示施設を目指すというものでした。
現在では、近代美術や外国からの作品展も多く取り入れられ、近・現代美術の収集と展覧、独自の調査研究、普及活動、作家活動の助成など、現代の美術・文化の振興に貢献しています。
場所は京都の中心部でとても便利な所です。
向かい側には京都国立近代美術館、また近くには細見美術館など美術館が固まっているので、絵を見に行きたい日にまとめて訪れるのもいいかもしれません。
京都国立博物館の敷地には、2つの展示施設があります。
ひとつは、特別展覧会の会場となる、レンガ造りの建物でおなじみの「明治古都館」。そして2014年に新たにオープンした、博物館のコレクションを中心とした平常展を開催する「平成知新館」です。
歴史を感じさせるレトロな洋館と、最先端の技術と和のテイストを融合させた現代的な建物が隣り合う、過去と未来を同時に感じさせる空間となっています。
赤レンガの美しい明治古都館。
京都国立博物館といえばこちらの洋館をイメージされる方が多いかもしれません。明治28年築のこの建物は、西門(旧正門)や塀と合わせて国の重要文化財に指定されています。
常設の展示物が充実しており、 縄文時代の土器から、各時代の仏像、屏風や陶器、和装飾まで、他では見られないものがいっぱいあります。
ゆっくり見て回れますし、休憩できる場所もあります。建物だけではなく庭園もしっかり手入れされており、鑑賞を楽しめます。
向かいには三十三間堂。隣には豊国神社や方広寺、地積院もあります。ハイヤットリジェンシーや、フォーシーズンホテル、東山閣、なども近く、梅香堂も徒歩圏です。徒歩やバス・タクシーを活用して近辺を楽しむのもオススメです。
縄文時代以降多くの人が住み、栄えてきた大津市や、琵琶湖の文化・歴史を学べる博物館。
街の発展の歴史や当時の様子などが詳しく展示してあり、また、現在に至る大津の歴史や琵琶湖のことまで分かります。江戸時代の復元模型も素晴らしく、見ていて飽きません。
湖畔の豊かな自然や、そこで発展した産業をはじめ、大津京や延暦寺焼き討ちといった歴史のターニングポイントについても詳しく解説されています。
またこの地域ゆかりの多様な企画展も魅力的。
館内常設展示では、テーマ展示と年表展示に分け、大津宮、堅田・坂本・大津百町・膳所の町並み模型ほか、大津絵や近江八景など、文化・産業にいたるまで幅広く実物資料とともに紹介しています。
また、年2~3回開催される企画展では、仏教文化や琵琶湖、街道交通など、常設展示では紹介しきれないテーマに焦点を当て、時に最新の調査・研究成果を盛り込みながら開催しています。
高台にあるので眺望がよく、景色も楽しめます。
<!–■大津市歴史博物館 公式サイト
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